内果操法と仙骨について [会の理論]

学生時代に解剖学の授業で教授が、
「白骨化した死体の男女の見分け方は、骨盤を見れば分かる」 
「仙骨については、男性は長くて平らであり、 
女性は、出産がしやすいように、短くて後ろへ飛出ている」
と言われた記憶があります。 (骨盤の違いは解剖学の本にも載っています。)

その当時は、「なるほどなぁ」と思った程度ですが、今は実感出来ます。

施術を行う時は、基本的には仰臥位から始めます。
しかし、患者さんによっては(女性に多いです)、仰向きになると、
腰からお尻にかけて軽い痛みや違和感を訴えられ、
「膝を曲げれば仰向きになれます。」 「うつ伏せの方が楽です。」と言われる方もみえます。
上記のごとく、仙骨の床へのあたり具合が原因だと思います。
ましてや身体の不調を訴えてみえる患者さんならば、身体は歪んでいます。
当然、「仙骨の歪み」も伴う訳ですから、尚更だと思います。
もちろんギックリ腰や坐骨神経痛といった症状などの影響で仰向きになれない方もみえます。

「仙骨の歪み」は左右の傾き・左右への回旋・前傾・後傾があります。
【バランス反射療法】歪み分類で説明すると
前後系・屈伸系=左右の傾き 流れ系・捻じれ系=左右の回旋 
前傾・後傾=腰椎の前・後湾  と関係します。

そのうち、仙骨が回旋すると、本来正中線上にあるべき、
顎の先端、胸骨剣状突起・へその中央、両側の膝やくるぶしの中央が、正中よりズレます。
『殿屈検査』 においても、仙骨尖が振る方向に、正中がズレます。

その仙骨の回旋を整える操法の一つに、「内果操法」があります。
経穴で言うなれば、左右の「太谿」を固定して、両足蹠と共に、正中に合わせるだけの操法です。
実際の手技としては、当研究会の数ある操法の中でも、
「手順・動き」が少ない部類に属します。
 しかし、会長先生が研修会で、模範手技 をされる時には必ずと言っていい程、
内果操法をしてから、〇〇操法をして下さい」と言われます。
その理由は、
正中がズレると、体が良い刺激を受け入れる態勢になっておらず、
自律神経に異常をきたし、呼吸が正常に機能しないために、
呼吸法を用いるバランス療法の刺激
が入りにくいからです。

そこで、まず内果操法をする訳です。
すなわち、「仙骨の歪み」を整える事が、
〝身体の歪みを整える一歩〟と理解しています。

文頭での「仰向きがしづらい患者さん」には、まず「内果操法」を行います。
すると7~8割の方が「仰向きでも大丈夫です」
と言われ、基本手技からの施術に入れます。
身をもって「内果操法」、すなわち、「仙骨の歪みを整える」事の重要性が分かります。

もちろん前後系や前・後傾を整えるには、別の手技が必要ですが、
〝流れ系を整えなくして、前後系に入れない〟 といえるのです。


当研究会・六月のレベルⅠの講習内容にも、「内果操法」は取りいれられています。
基本的な手技ですが、同時に重要かつ効果的な手技だと認識しています。










にほんブログ村 健康ブログ 整体へ
にほんブログ村

にほんブログ村 健康ブログ 整骨・接骨へ
にほんブログ村

整体師 資格・学校net!


BLOGGERSへ





[反射療法] ブログ村キーワード

[手技療法] ブログ村キーワード

[腱はじき] ブログ村キーワード

[手技研] ブログ村キーワード

[会長] ブログ村キーワード
[研修会] ブログ村キーワード
[定例セミナー] ブログ村キーワード
[定期講習] ブログ村キーワード
[講習会] ブログ村キーワード



[柔道整復師] ブログ村キーワード
[整体師] ブログ村キーワード
[あん摩マッサージ指圧師] ブログ村キーワード
[鍼灸師] ブログ村キーワード

[医療従事者] ブログ村キーワード


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0